アゲハチョウ
久しぶりに家でアゲハチョウを飼育しています。青虫から蛹になると、息子は「とんがってるあおむし」と指さして、「このあおむし、あっちをあるいてたんだよ〜」と興奮気味。蛹になる前の幼虫は「まるいあおむし」なのだそうだ。これだけ興味津々なのだから、羽化するところを息子に是非見せたい！ と思っていたが、先日の夜９時過ぎに、アゲハはさっさと羽化してしまった。いつもは１０時まで起きている息子、こんな日に限って８時に就寝。ああもう〜。息子を起こすのもなんだし、羽化したアゲハをそのまま朝まで部屋の中においとくのも気の毒な気がしたので、羽が伸び切って飛んだらすぐ、外に出すことにした。
真っ暗な庭に出て、ナンテンの木にそっとアゲハをとまらせた。白い小さな花の上にアゲハはとまり、羽を大きく広げたまま、じっとしていた。触角が勢いよく斜め上に伸びて、胸の毛がふさふさ輝いてるみたいだった。黒と白のコントラストのはっきりした完璧な羽に見入って、きれいだなあ、きれいだなあ、とつぶやいていると、背後からぱりぱりぱり、と音が聞こえてきた。この音は聞き覚えがある。アゲハの幼虫がミカンの葉を食べる音。目の前には羽化したばかりのアゲハ、見えないけれど庭のミカンの木には食事中のあおむし。なんだかとても清々しい、幸せな時間でした。
翌朝、まだアゲハはナンテンの花にとまっていたので、息子と一緒にそうっと見ました。息子、めっちゃ嬉しそうでした。目をきらきらさせて「ちょうちょさん」に見入っていました。息子にも姿を見せてくれたちょうちょさん、ありがとう〜。
