レッドデータブック掲載種

umegasane2006-02-17

「小動物の絵を描く」という課題で鳥の絵を描こうと思い、不忍池へ通い始めました。
池にはキンクロハジロ(小さい白黒のカモ)とか尾長鴨とかハシビロカモとか、もうたっくさんの鴨があふれていて、そこに時々アヒルや鵜や白鷺が混じります。あ、鳩やカラスも。ちょっとパンをあげると目の前の水面は鳥だらけになります。なのでこれは鳥の絵も描きやすいだろうと思ったのですが。。。ちょっと違ったかも。
私が描きたいのは落ち着いた、すい〜と水面を泳ぐキンクロハジロなのですが、餌をあげるとみんな殺気立って餌を奪い合うので、「落ち着いた」鳥は一匹もいなくなります。かといって、餌をあげないと、他の餌をくれる人のところへ行ってしまって、自分の近くには一匹も鳥がいなくなります。分かりやすいやつらめ。。。おまけに、低い技術で動き回る鳥を描こうという事に元来無理がありますので、はっきり言ってスケッチ進まへん進まへん。。。
スケッチ中は寒いところでじっとしているので、体が冷え切ります。体を暖めるために、上野動物園の爬虫類館で亀を見て楽しんだ後、動物園内の池の周囲を歩いてみました。丹頂鶴とか、いるんですね。と同時になぜか桃色ペリカンも。。とても不思議な光景です。
歩道に寝ている丸い動物がいたので近づいてみると、水鳥でした。もっとよく見てみると、シジュウカラガンという鳥でした。レッドデータブック掲載の、絶滅危惧種です。ごく近い将来に野生の絶滅が危惧されているんですけど。。。歩道で寝てる? しかも何匹も。 とっても不思議な光景です。カナダとかから飛来する水鳥らしいですが、歩道の鳥たちは動物園で飼ってるのだそう。そりゃそうやんな。。絶滅危惧種が人の目の前でくーすか昼寝してたらおかしいやん。あ、そんなんやから絶滅寸前とか?
水辺で食事を採っているシジュウカラガンもいました。水面がきらきら白く反射して、シジュウカラガンのシルエットがきれいに見えました。こういう絵を描いてもいいかもと、ちょっとヒントを貰った感じです。