京都にて

umegasane2006-02-25

ちょっとぶらり途中下車の旅しました。京都!です。冬の特別公開ということで、あちこちの寺院で普段は公開していない襖絵や掛け軸、お庭などを、今なら見ることができますキャンペーン中なのです。今回のお目当ては、建仁寺。襖絵と掛け軸を公開中です。
寺内は写真撮影禁止なので画像はありませんが、めっちゃよかったです。。建仁寺両足院では、長谷川等伯の「松に童子図」、江戸後期に京都画壇として活躍した伊藤若冲の「雪中雄鶏図」、お庭や茶室が特別公開中。「雪中雄鶏図」、お床にさらりと掛けられちゃってるんですけど、きりっとした鶏、太い梅の枝に積もった雪、間に見える椿、そっと枝にとまる鶯、色のバランスというか強弱というか、なんでこんなに絶妙に描けるわけ?!ってため息が何度も何度も出てしまう。池の向こうに山を表したお庭を眺めつつ、床の「雪中雄鶏図」を観る。襖絵は長谷川等伯。どんな贅沢やねんっ! 京都っておそろしい。。
建仁寺の開山堂では、襖絵「龍虎図」(加藤文麗筆)や「孔雀図」、「松鶴波図」(原在中筆)を公開してました。長谷川等伯伊藤若冲ほど有名な絵師じゃないけど、絵はすごいっす。龍の絵はいい迫力出てるし、鶴は本当に美しかった。こんな絵が描けたらと思いました。写真がなくて残念です。
代わり?に、今日の写真は昼ごはんに食べた蕪です。石塀通り近くの「阿吽坊」さんの一汁三菜のうちの一品。白く透き通った蕪がぽってり。。赤い漆塗りのお膳にきりっとした青白磁、そこに盛られた蕪の白、葉の緑、白味噌のやさしい黄土色。なんともいえん美しさだったので、思わず写真に撮りました。お味のほうは、、これまたとってもええ感じ。。蕪ってそれほど好きじゃないんですけど、こっくりほくほく、なんかご飯を食べてるみたいな優しい感じで、ついつい食べすぎたかも。
ご飯ひとつにも美が宿る。あーだから京都には来なくてはいけない!