635段

umegasane2007-04-30

和歌山県橋本市杉尾という所に行ってきました。うちのおじいちゃんの出身地です。田舎育ちの私が見ても、すんごい山奥です。なんか、ウルルン滞在記とかに出てきそうな風情。
そんな山奥の山のてっぺんに、巨大な岩がごろごろ転がっている不思議な場所があります。巨岩には穴があいていて、そこを吹きぬける風の音が、環境庁による「日本の自然の音 100選」に選ばれてます(タイトルは『不動山の巨石で聞こえる紀の川』)。水の音のような、あの世の音(?)のような、なんとも不思議な音が聞こえるらしい。。
近くまで来ていたので、ちょっと寄ってみました。「ちょっと寄る」感じの所じゃなかったですけど。
すっごい急な斜面をほぼ垂直にはいあがるような階段。その数600段超! 上からの眺めはさすがに絶景。はるか下のほうに見える深い谷と段々畑、山の緑が木々の間からちらちら見える。巨岩はちょっと地震があったら崩れそうなバランスで山のてっぺんにいくつも重なってました。穴を探して、耳を近づけ、その有名な音というものを聞いてみると、、。まあ確かに不思議な音でした。水の音、風の音、鳥の声。。。周りの自然がそのまま残っているからこの音が聞こえるんだろうな。穴だけが大事なんじゃなくて、周囲の自然あってこその音なんでしょう。
さあ、絶景も音も楽しんで、あとは帰るだけ!が、すごく怖かった。足滑らせて落ちたらすーぐ死んじゃう感じの階段を、延々下りなければなりません。はるか下方に見える道まで、視界をさえぎる物は何もない。頼れるのは階段の横のてすりだけ。さすがにめっちゃ怖くて、すっごい慎重に一歩一歩しっかり確かめながら階段を降りました。階段の途中には、上る途中の観光客のおばさま&おじさまが、座り込んでへばってはりました。ちょっと絶望的な顔してはった。まだこの階段登らなあかんのか、、みたいな。
私は往復30分弱で行ったみたい。まだ足腰健康かな〜。