先生の言葉をかみしめて

昨日とある展覧会に行ってきました。今をときめく作家さんのきらびやかな絵が見たくて。明快な線、美しい色、金彩銀彩。装飾的な絵に興味があるので楽しみだったんですけど。。綺麗なんだけど、あまり心が動かされる感じがしなくて。ふっくらとした色彩の花とか、影の効いた緑の葉とか、本当にすごい綺麗なんだけど。。人物画も鮮やかなんだけど。。。なんでだろう?って考えて、、表面的な感じがするのかな、と。なんていうか、「実感」があまりわいてこなかった。
同じ昨日、すごく好きな作家さんが展覧会で賞を取られたと聞きました。その絵はまだ見てないけれど、いつも光きらめく素敵な世界が描かれてます。私が見たどの絵も生き物たちがすごく気持ちよさそうにしてて、見ている自分が明るい水の中に引き込まれるような感覚を覚えました。描かれた世界も、私も、とっても心地よい。きっと絵を描かれた本人も同じような気持ちだったんだろうなあ、と思える。派手な絵じゃないけど、作家さんが感じたものがすごくよく伝わってくる。こういうのが「実感」のある絵なんだろうなあ。
私の絵の先生は『「実感」を大事にしろ。「実感」のある絵を描きなさい』とよくおっしゃいます。今日はその言葉の意味をよーく考えた一日でした。