久々に

umegasane2005-11-11

絵を描こうと準備しています。今回は、初めて!の絹本にチャレンジ!
ということで、まずキャンバス(つまり、絹)の準備から。。晴れが何日か続いて乾燥した日に、木枠を組み立て、そこに絹を張ります。と書くと簡単ですけど、実は長〜ぃ道のりが。。。
絹を張るのに使う「のり」は、小麦粉をふるってから水に溶かして火にかけて、とろとろになるまで練って、それを冷水に突っ込んで冷やし、さらに裏ごしし、適度に水で薄めたものを使います。ふう。。。やっとできたのりを、木枠にうすく塗り、乾かします(捨て糊)。捨て糊を3回繰り返します。乾くのに時間かかるわぁ。。。(ここまで半日かかりました。)
ここで、やっと絹登場。木枠の大きさに絹をカットし、四隅と長辺の真ん中の計6箇所を画鋲で軽く留めます。1辺の画鋲2箇所をはずして絹をめくりあげ、その部分の木枠に糊を刷毛で塗って、手でよくのばします。絹を下ろして、ひたすら手で木枠にこすりつけてくっつけるくっつけるくっつける。。。絹は水分を含むと縮んで皺になるのでそれをのばすのばすのばす。。。手が痛くなってきた頃にやっと絹が木枠にぴったり接着しました。あと、まだ半分。。うう。。。また糊付けてくっつけくっつけのばせのばせで、やっと!絹を木枠に張れました!!
まだ完成じゃありません。
次はドーサ引きです。これでやっと絵が描ける状態になります。
膠(にかわ)をお湯で溶かして、そこに明礬(みょうばん)を加えて溶かし、ドーサ液を作ります。まず絹の表面に刷毛で均一にドーサを塗り、乾かしてから、裏にも同様にドーサを引きます。乾いたら、、、ついに完成!絹本!
2日がかりでした。。絵を描く準備だけで。

まだこんなのはきっとマシな方なんだと思います。昔は、紙を一ヶ月磨くとか絹を一週間叩くとかやってたみたいだし。日本画ってば。。。しかしこういう手間のかけ方、嫌いじゃないかも。