若冲さんすご過ぎやわ

umegasane2008-07-18

東京国立博物館の『巨匠の対決』展に行ってきました。平日の午前を狙ったのに、なんなんやこの人だかりは。。。まあ、宗達光琳、乾山、仁清、若冲蕭白って、そうそうたるメンバーでの展覧会となれば、混雑も必至かな。出不精の私も足を運ぶぐらいなんだし(笑)。
展覧会全体に「琳派」とか「桃山美術」とかいったテーマがあるわけじゃないので、ちょっとバラバラな気はしたけど、有名どころの絵が一度に見られるのはお得?なのかな。宗達光琳の金地屏風が同じ部屋で眺められるのは贅沢〜。こんなんええな〜、あんなんもええわ〜、って部屋の対面をきょろきょろ見てました。惜しいのは、人が絵の前から絶えなくて、大きな屏風の全体像が一度も見られなかったこと。常にどこかに人影が入ってしまって、屏風全体でどういうバランスなのか、流れは?とか、全然分からなかった。見たければ朝イチで行くしかないか。彼らのデザイン感覚はほんまに素敵。こういうセンスの100分の1でいいから自分に欲しい!と思いながら、屏風の前にしばらくはりついてました。
この展覧会は若冲も来てます。プライスコレクション展でたくさん見たので、今回は全然期待してなかったんだけど。。。相国寺に奉納した絵を、他の絵と一緒に見るのは初めて。すご過ぎ。すご過ぎですよ、若冲さん。カンペキやん。筆のコントロールも絵具の塗りも完璧。いわゆる巨匠の作品をさんざん見てきた後でさえ、一瞬で背筋が冷たくなるような絵。同じ若冲でも、となりのサボテンとニワトリさんの絵は楽しく気が抜けてる。どういう取り組み方をしたら隅から隅までこんなに完璧な絵が描けるのか。改めて若冲さん、ホンマ凄いお人やってんなあとしみじみ、頭の芯までしみじみと、思いました。